前号(2020年12月31日号)からの続きです。前号では、Xcode11 から iPhone iOS13 実機へ直接、ビルドして配布する方法について学びました。 今回は、もう一つのアプリ配布方法であるインストーラ(ipa ファイル)経由のインストールについて解説してまいります。 この方法では iPhone に対して直接、ビルド配布するのではなく、別途、配布用のインストールファイルを作成し、Apple から提供されている「Apple Configurator 2」という環境設定ツールを用いてインストールを行います。 従って、Xcode11 のインストールに併せて、あらかじめ「Apple Configurator 2」のインストールも行っておく必要があります。これらは Mac App Store からダウンロードが可能です。 なお例により、本記事の内容を実行するには、あらかじめ Apple Developer Program への登録と、開発用証明書の取得、およびアカウントへの実行デバイス(ご自分の iPhone)の登録が必要となります。これらの手続きがまだお済みでない方は、下記の Apple 社のページを参照して手続きを完了させておいてください。
※これらの登録手順の詳細は、マジックソフトウェア社主催の「Magic xpa iOS 導入トレーニングコース(1日間)」でも解説しています。必要に応じてトレーニングにご参加ください。
では早速、その手順について解説してまいりたいと思います。この手順を習得すれば、インターネット経由での OTA 配布(Over-The-Air )や、Apple Developer Enterprise Program 上での配布も容易となります。 |