![]() 本連載では、これまでに下記の通り、Amazon AWS、および富士通クラウド上で Magic を稼働させる手順について解説してきました。 Amazon AWS 第98回 AWS で Magic xpa を使用する (2016年4月30日) 第99回 AWS で Magic xpa を使用する(2) (2016年5月31日) 第100回 AWS で Magic xpa を使用する(3) (2016年6月30日) 第101回 AWS で Magic xpa を使用する(4) (2016年7月31日) 第102回 AWS で Magic xpa を使用する(5) (2016年8月31日) 富士通クラウド 第144回 富士通クラウド上に Windows インスタンスを作る(2020年2月29日) 第145回 富士通クラウド上に Windows インスタンスを作る(2)(2020年3月31日) 第146回 富士通クラウド上に Windows インスタンスを作る(3)(2020年4月30日) これにより、多くの読者の方々が気軽にクラウド上に Magic の開発環境を構築したり、Magic のアプリケーションサーバを設置したりすることができるようになったことと思います。 そこで今回は、国産クラウド(システム自体もすべて国産)の代表選手とも言える「さくらインターネット」のクラウドに焦点を置いて解説していきたいと思います。 さくらインターネットは、2011年3月の東日本大震災時においても、まったく影響を受けることなく稼働し続け、国内のレンタルサーバー各社の中でも、ずば抜けた信頼性を証明するものであるとして、ニュースでも大きく取り上げられました。 この安定性の要因としては、さくらインターネット上で稼働しているシステムが、すべて自前で構築されて管理されている純国産システムであるという点にもあります。他社のクラウドのように海外システムを日本語化したものではなく、エラー発生時にも不可解な英語のメッセージが出たりすることもありません。日本人の文化にとっても、使いやすいインターフェースとなっています。 ただ、さくらインターネットはクラウド関連のサービスメニューが非常に多く、初心者にとってはどのサービスから着手したらよいのか分かりにくい点もありますので、ここでは入門者向けとして理解しやすく、また価格もお手頃な「さくらインターネット VPS」のサービスに的を絞って解説していきたいと思います。 お手頃価格であるとはいえ、さくらインターネット VPS は、Magic の開発環境を構築したり、完成したアプリケーションをクラサバ、RIA、WebClient にかかわらず、Magic サーバとして実行させたりするうえでは十分な機能を備えていますので、安心して利用することができます。ちなみに、利用料金は月額1,000円からの固定料金制で、従量課金は一切なしという安心プランとなっています。 ※本記事では、Magic を稼働させるに十分なスペックを持つ月額2,000円の固定料金プランの利用について解説していきます。 それでは具体的な利用手順について解説してまいりましょう(後略)。 |