![]() 前回の Android クライアントの手動ビルドに続き、今回は iOS クライアントの手動ビルドについて解説いたします。 Magic のインタフェースビルダを用いた Xcode プロジェクトの生成法については、本連載の第120回から第123回に渡って解説しましたが、ここではインタフェースビルダを使用せず、すべてを手動でビルドする方法について解説します。 Magic xpa の当初の理念は、Xcode の知識がなくてもインタフェースビルダとシェルスクリプトの実行だけで iOS 用のビルドが完了するという簡便性にあったのですが、Xcode の進化と共にアプリの認証法が容易になってきたため、Xcode を起動して手動でビルドを行ったほうが簡潔に処理できるようになってきた経緯があります。 このような歴史的な観点を踏まえて、手動ビルドの方法について検証していきたいと思います。 なお今回より、使用するソフトウェアのバージョンが iOS 12.2、Xcode 10.2.1、macOS 10.14.4となります。これは実機ビルドに際して、最新の iOS のバージョンにフェーズを合わせるための必須環境となります。バージョンアップはすべて無償ですので、App Store より最新のバージョンを取得してインストールしておいてください。 使用する Magic xpa のバージョンは、3.2c PT3 + xpa 3.2c_iOS_HotFix となります。とくに、下記フォルダの libMgxpaRC.a ファイルのタイプスタンプが2018/07/19以降になっていることを確認しておいてください。PT3 を当てただけでは、このファイルが更新されません(画面1)。 ※このアップデートがないと、iOS 画面のナビゲーションバーとタイトルバーの表示が重なってしまいます。 |