Magic xpa 新連載概要
第170回 Magic SQL の驚異的な検索能力
![]() 今回は、Magic の検索スピードに関する話題です。本連載の第38回(2011年4月)~第40回(2011年6月)で、「SQL Where 句の書き方」と題して Magic SQL に関して少し触れましたが、当時はまだ SQL が今ほど普及しておらず、SQL を使用するメリットについても知る機会が少なかったのですが、あれから11年の歳月が流れ、今や SQL なしの業務アプリは考えられない程まで業界が成長してきました。 とはいえ、Magic 開発者にとっては SQL コマンドを駆使してプログラムを書くにはまだまだハードルが高いという感があります。そこで今回は、プログラム内に SQL コマンドを全く記述することなく、SQL が持つ検索能力をフルに味わえるようなプログラムの作り方を皆さんとご一緒に学んでまいりたいと思います。SQL コマンドの知識は一切、必要ありません。 画面1は日本郵便株式会社が公開している全国郵便番号帳データをもとに、SQL 以前の作法で作成した Magic の検索プログラムです。12万3千件の住所レコードの中から、3つの文字列を含むものを検索して抽出するというプログラムです。文字列が部分一致するものを探し出すという検索ですので、先頭一致を目的としたインデックスは使用することができません。つまり、12万3千件のレコードをインデックス無しで全件検索して、該当データを探し出すという動きになります(後略)。 |
第169回 iPhone の UDID とデバイスの追加登録
![]() 新しい iPhone を購入したら、マジッシャンならまず何はさておき、最初に行うべきことは Apple 開発者サイトへの UDID の登録です。これを怠ると、iPhone を買い換えた途端に Xcode 上でケーブル接続のビルドができなくなるという事態に陥ります。 エラーメッセージは「Unable to install(インストールできません)」と出るだけなので、いったい何が原因なのか、判断に窮してしまいます(画面1)。 実はこの場合のエラーは、単に新品の iPhone が Ad Hoc インストール用にデバイス登録されていないというだけの理由によるものです。このデバイス登録という作業は新しい iPhone に対して最初に1回だけ行う作業であるため、つい見過ごしてしまいがちです(後略)。 |
第167回 macOS の Finder による配布と OTA による配布法
![]() 前号では、Xcode の Archive を用いて iOS デバイスへのインストーラである .ipa ファイルを生成するところまでの手順を学びました。今回は、その .ipa ファイルを用いて、カスタマイズされた Magic クライアントを手元の iPhone にインストールするところまでの手順を学びます。 インストール方法はいくつか用意されていますが、ここでは macOS の Finder によるインストール法と Web サーバを経由した OTA(Over-the-Air)によるインストール法の2通りを学びます。前者は iPhone を USB ケーブルで Mac に接続してインストールする方法であり、後者は Web ブラウザ上から Web サーバのリンクをクリックしてインストールする方法です。 ちなみに、前者は iOS デバイスの台数が少ない場合に最も手軽なインストール法として利用されており、後者は数多い iOS デバイスに対して、ユーザごとに個別にインストールしてもらう方法として向いています。 では順を追って解説してまいりましょう(後略)。 |
第166回 Archive による iOS インストーラの作成
![]() 前号では、Magic xpa 付属のインタフェースビルダを用いて、カスタマイズされた Xcode プロジェクトを自動生成するところまでを学びました。今回はその続きとして、自動生成された Xcode プロジェクトをまるごと macOS 側にコピーし、iOS 用 Magic クライアントのビルド作業を行うところまでの手順を学びます。 まず、前号の最終画面で表示された iOS フォルダを、USB メモリ、あるいはネットワーク共有フォルダ等を通じて macOS 側の任意のフォルダ、ここでは例として「書類¥Magic47¥FruitShop」にコピーします。 そして、そのフォルダの直下に「¥build¥MagicApp.xcodeproj」ファイル(実態はフォルダ)があることを確認し、これをダブルクリックしてこのプロジェクトを Xcode 上に読み込みます。 ※Xcode13 があらかじめインストールされている必要があります(後略)。 |
第165回 インタフェースビルダによるカスタムプロジェクトの生成
![]() 前号では、Magic xpa 4.7.1に添付された iOS プロジェクトをデフォルトのままコピーし、それを Xcode のシミュレータ上で実行させる方法、ならびに手持ちの iPhone をケーブル接続して iPhone 実機上でこれを実行させる方法について学びました。 今回はさらに一歩進んで、Magic xpa にウィザードとして添付されている「インタフェースビルダ」を用いて、この iOS プロジェクトをカスタマイズする手法について学んでいきます。同時に、ウィザードの過程で必要とされるプロビジョニングプロファイルの作成法についても学びます。 はじめに、プロビジョニングプロファイルの作成からです。プロビジョニングプロファイルとは、Apple 製のデバイス上で動作するアプリに対して署名を行うためにその内容を定義したもので、通常、Apple の Web サイト上にある開発者用のアカウントページでこれを作成します。Magic のインタフェースビルダを用いて iOS プロジェクトを生成する場合は、必ずこのプロファイルの作成が必要となります。 では手順にそって、このプロビジョニングプロファイルを作成していくことにしましょう(後略)。 |
第164回 macOS Big Sur+Xcode13+iOS15 の環境でビルドする
![]() 「Mac OS X 以来、最大のアップグレード」と謳われた macOS Big Sur のリリースから約1年が経過し、先ごろ9月21日には iOS も最新版の iOS15 がリリースされました。それにともない、Xcode も最新版の Xcode13 がリリースされたわけなのですが、果たしてこれら最新の環境で Magic xpa 4.7.1 添付の iOS プロジェクトが問題なく動作するのであろうかという点が我々マジッシャンの最大の関心事となりました。 そこで今回は、iOS プロジェクトに関する既存の記事を最新版にアップデートすべく、「macOS Big Sur + Xcode13 + iOS15 の環境でビルドする」と題して、Magic xpa 4.7.1 に添付されたiOSプロジェクトの動作検証を徹底的に行っていきたいと思います。 あわせて、大幅にリニューアルされた Apple 社のデベロッパーアカウントサイトの操作法の解説もまじえて、プロビジョンニングプロファイルの生成法も再度、確認して参りたいと思います(後略)。 |
第163回 メニューの「Android で実行」を Magic xpa 4.7.1 で試す
![]() Magic xpa 開発版のプルダウンメニューにある、「デバッグ」→「Android で実行」の使い方は本連載の2017年10月31日号と同11月30日号ですでに解説しましたが、あれから4年の歳月が経過した現在、Windows も大きく変わり、Magic xpa のバージョンも4.7.1となりました。 そこで今回は、Winodows 10 + Magic xpa 4.7.1 の環境で、「Android で実行」の機能を試すための手順を、最新の環境をもとに解説していきたいと思います。 「Android で実行」の操作が可能になると、Android 実機での動作検証を行うために毎回、Magic のプロジェクトを実行するという手間が省けるようになり、Windows マシンに USB 接続された Android 上で、プログラムリポジトリから直接、F7 キーによる実行が可能となりますので非常に便利です。 また、Magic のモバイル RIA においては、個々のタスクは Android 用も iOS 用も共通なので、Android で動作検証の済んだプログラムはそのままで iOS 上でも動作するということが確認できますので、iOS RIA の開発においてもこの機能の活用は有益です。 ではさっそく、「Android で実行」の最新の利用法について学んでいきたいと思います。使用するサンプルプログラムは前号(2021年8月30日号)で作成した APG プログラムの商品一覧(Products)です。 |
第162回 Magic xpa 4.7.1 体験版で試す iOS RIA の初歩
![]() iOS RIA はハードルが高い、事前の環境設定が大変だということで二の足を踏んでおられる方が多いようです。今回はそうした方を対象に、「Magic xpa 4.7.1 体験版」+「iPhone 実機」だけですべての環境構築を行い、iOS RIA の動作検証を行えるところまでを解説します。 環境構築にあたってはクラウドも必要ありませんし、Windows Server も macOS も、さらには Magic xpa RIA サーバも不要です。ごく普通に、Windows 10上で動作している Magic xpa 開発版(体験版可)と iPhone 実機1台さえあれば環境構築が可能です。では、それを読者の皆さんとともに検証していくことにしましょう。 画面1は、Magic xpa 4.7.1 開発版の体験版を用い、リッチクライアントタスクを1本だけ登録したときの画面です。ほとんど APG だけで作成したものです。 そして、このプロジェクトを実行し、手元の iPhone からこのプログラムを実行させると、次のような画面で実行されるのが分かります(画面2)。 ちなみに、iPhone 上にキーボードを表示させたときの画面は次のようになります(画面3)。 たったこれだけです。この環境を構築するだけで、御社でも iOS RIA 対応のアプリケーション開発が可能となるのです。いますぐにでも始めてみない手はありません。 では早速、その環境構築と動作検証の仕方に取り掛かることにいたしましょう。 |
第161回 RIA タスクのタスク特性にあるオフライン機能とは
![]() 画面1は、弊社製品の「Magic バーコード読み取りライブラリ for iOS」を使用して、百均のダイソーのレシートにあるバーコードを読み取ろうとしているときの画面です。iPhone のカメラの中心部をバーコードに近づけると、一瞬にしてバーコードを読み取ってしまうので、ここではわざと中心部をずらして表示しています。 弊社製のこのライブラリは、Magic のリッチクライアントタスクに組み込んで、iPhone のカメラを用いて使用する構成になっているのですが、現実的にはバーコード読み取りの現場というのは、往々にしてインターネット回線の電波が微弱であったり、あるいはインターネット接続が全くなかったりするようなことがあります。 そこで今回は、インターネット接続の無いような環境でも Magic の RIA アプリケーションを正常に動作させることができるようにする、Magic の「オフライン」機能について解説していきます。なお、この Magic のオフライン機能を使用すると、不慮の災害で Magic のアプリケーションサーバがダウンしているような状況であっても、アプリケーションを引き続き正常に動作させることが可能となります。 では早速、順を追ってその設定法を見ていくことにしましょう。 |
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